Javascript小ネタ:Array.sort()-Number型をソードするときの注意点

最初に

以下のコードには問題があります。それはなにかわかりますか?

1const numbers = [5, 200, 10];
2numbers.sort();
3console.log(numbers);

このように書くと[5,10,200]となりそうですが、実際には、[10, 200, 5]となります。

理由

Array.sortは比較関数が明示されない場合、すべて自動的にstring型に変換され、Unicode順に並べられます。そのため、入力された配列は["5","200","10"]と変換され、一文字目から文字コードで比較して並び替えるため、["10","200","5"]となります。一応Number型で入力した際にはNumber型に戻されます。

対処法

Array.sortを使う際には必ず比較関数を入れましょう。

1numbers.sort((a, b) => a - b);

対策

この対策としてeslintの設定で@typescript-eslint/require-array-sort-compareを設定しましょう。

1{
2  "@typescript-eslint/require-array-sort-compare": "error"
3}

これでsortを使用する際に比較関数を入れないとエラーとして検出されます。